ベトジェットエアは約5年前の2018年11月に大阪(関西)-ハノイ線で日本路線を初めて就航。当時の日本路線就航の責任者でもあり現在ベトジェットエアの副社長であるジェイ・L・リンゲスワラ氏が来日し、日本就航5周年を迎えた現在の日本市場の位置付けと展開についてメディアに語った。
【公式サイト】
ベトジェットエア
日本路線は7路線、タイベトジェットも2路線就航
ベトジェットエアの日本定期路線は、先にも述べた2018年の大阪(関西)-ハノイ線にはじまり、大阪(関西)-ホーチミン線、東京(成田)-ハノイ/ホーチミン線、名古屋(中部)-ハノイ線、福岡-ハノイ線、そして2023年7月就航の東京(羽田)-ホーチミン線を加えて7路線を運航している。
そのほか、チャーター便としての運航も、仙台、福島、新潟、静岡、南紀白浜、松山、鹿児島など、日本各地の空港で運航実績がある。
また、関連会社のタイ・ベトジェットエアも日本路線に進出しており、2022年7月に福岡-バンコク線、2023年2月に大阪(関西)-チェンマイ線の2路線を開設している。
ベトジェットエア 羽田就航 提供:VietJetAir
【ベトジェットエア就航路線】
東京(羽田)-ホーチミン
東京(成田)-ハノイ/ホーチミン
大阪(関西)-ハノイ/ホーチミン
名古屋(中部)-ハノイ
福岡-ハノイ
【ベトジェットエアチャーター便 運航実績空港】
新千歳、青森、仙台、福島、新潟、茨城、静岡、南紀白浜、米子、松山、鹿児島、那覇
【タイ・ベトジェットエア就航路線】
大阪(関西)-チェンマイ
福岡-バンコク
戦略を転換、ワイドボディー機を導入
エアバスA330型機 提供:VietJetAir ベトジェットエアは、新型コロナウィルス発生後にその成長戦略を転換。多くのエアラインが事業を一時的に縮小または足踏みする中で、リース料が割安になったワイドボディー機(エアバスA330型機)の導入を決定し、ベトナム=オーストラリア/インド/カザフスタンなどの路線を開設し、逆張りの成長戦略でチャンスを掴みに行った。
リンゲスワラ副社長いわく「パンデミックが起きていなかったら導入していなかった」エアバスA330型機を現在7機を保有し、同機材では上級ビジネスクラス「SkyBoss Business(スカイボスビジネス)」でフラットベッドやプレミアム機内食などのサービスを提供している。日本路線では東京(成田)-ホーチミン線でA330型機の運航便がある。
ベトナム乗り継ぎで、インド、オーストラリア方面など広域展開
ベトジェットエアは、日本=ベトナム間のほか、ベトナムから韓国、インド、台湾、マレーシア、シンガポール、インドネシア、カンボジア、ミャンマー、タイ、中国、香港、マカオ、カザフスタン、ウズベキスタン、オーストラリアと16の国と地域、98空港で国際線に接続し、保有機材はワイドボディー機7機を含む103機にのぼる。
このネットワークを強みに、ハノイやホーチミンでの国際線の乗り継ぎを強くアピールする。両空港での乗り継ぎの際には、手荷物は最終目的地まで預けられ、ベトナムでの入国審査が不要となるため、ビザ要件を満たす必要もない。
また、乗り継ぎ時間が5時間以上24時間未満の場合に、食事や買い物の利用できる1人あたり20USドル相当のバウチャーを提供するなど、乗り継ぎ利用促進のキャンペーンも実施している。
ベトジェットエア ジェイ・L・リンゲスワラ副社長
ベトジェットエアは2011年の初就航から12年を経て、現在はベトナム最大の航空会社に成長。ビジョンに "アジアのエミレーツ" を掲げ、「高みを目指すスピリットを持ち、彼らを超えていきたい」とリンゲスワラ副社長は熱く語った。
ベトジェットエア 客室乗務員 提供:VietJetAir