デジタル庁の入国手続きオンラインサービス「Visit Japan Web」に11月1日から「検疫（ファストトラック）」機能が追加され、検疫（ファストトラック）⇒入国審査⇒税関申告 を一括してWebで手続きが出来るようになりました。

【公式サイト】デジタル庁 Visit Japan Web

　従来、日本の帰国時・入国時の「検疫（ファストトラック）」は「MySOSアプリ」を使用していましたが、同アプリは2週間の併用期間を経て11月13日で機能提供を終了し、「Visit Japan Web」に移行します。

　利用可能空港：成田・羽田・関西・中部・福岡・新千歳・那覇

検疫 入国審査

「Visit Japan Web」の事前準備

■手元に準備しておくもの
　1. パスポート
　2. ワクチン接種証明書（画像または紙）

　サービスの利用には、「Visit Japan Web」のアカウント登録が必要です。

　メールアドレスを登録してアカウントを作成し、利用者情報をパスポートを参照しながら登録します。(STEP0→1）

　次の STEP2 では、旅行のスケジュールの登録を行ないます。ここでは、日本の到着日(帰国日)と利用航空会社、到着便名を登録します。

　次の STEP3 では、①検疫(ファストトラック)、②入国審査(外国人入国記録)、③税関申告の３つがありますが、日本人が帰国する場合は②は手続き不要です。



　①検疫(ファストトラック)では、質問票、ワクチン接種証明書※の登録を行います。（※または出国72時間前までの陰性証明書）

　実施する手順や内容は「MySOSアプリ」で行っていたことと変わらず、ファストトラック機能部分をそっくりそのまま「Visit Japan Web」にコピーした形です。

　③税関申告では、申告するようなお土産を買わない予定の人はあらかじめ登録をしておくとよいでしょう。（要申告の買い物をした場合は帰国時までに登録内容を変更をしましょう）

税関申告書をペンで記入する作業が不要に

「Visit Japan Web」日本に到着した時

　「Visit Japan Web」システムに移行しても、日本到着後、"青/黄/赤画面"を見せて、QRコードを読み取るという基本的な流れは変わりません。

ファストトラック 基本的な流れは新旧とも同じ
　税関申告では、「Visit Japan Web」に対応した自動化ゲートが設置されスピードアップが図られています。

　また、税関申告内容の修正はPCやスマートフォンで行えますが、税関の直前にも新しく専用端末が用意されていて、パスポートとQRコード読み取りにより、修正登録ができるようになっています。

税関申告用の新端末　撮影：羽田空港
税関申告 端末操作画面サンプル
　「Visit Japan Web」による一元化で、こっちはスマホでこっちは紙で、という煩雑さが解消され、少し便利に進化したのではないでしょうか。少なくとも、帰りの機内でペンを探す作業からは解消されます。